母、察する。 [なんとなく]
ムスメの幼稚園の運動会。
ムスメ、夫に似て声がとおるせいか、閉会式で「終わりの言葉」を言う役を仰せつかりました。
園長先生、直々に「当日までの体調管理、文章の区切り、声の出し方」など電話でお願いされました。
送迎時、自転車こぎこぎ大声で練習。
「いち、に、さん!」「いちで礼。さんで腰からあげるんだよ」とお辞儀の練習。
しかしムスメ、見事に1週間前あたりから風邪の気配。4日前は咳が出て、3日前は微熱。
けだるそうな中、
ムスメ:「ママ、○○(ムスメの名前)運動会がんばるね・・・。」
「休ませたいけど、絶対休めないーーー」
そして最後は神頼み「神様!ムスメの風邪が全て私にうつりますように!!」
ええ。神様は私の願いを聞いてくださいました。
異常なけだるさ、こんな風邪は何年ぶりでしょう。のども焼けるように痛い。。。
自己犠牲の下、ムスメは元気に大役を果たしました。
「母とは・・・」
そんな中、思い出しました。
夫と年に1回あるかないかの大げんか。
気持ちは煮えたぎりヒートアップ!出てくる出てくる夫への罵声。
私、獅子座のB型、ライオンのごとく怒らせるととどまることを知らない、心臓めがけて一撃!!
そんな中、いつもかかってくる電話。
夫はまるで助け船に乗ったのごとく受話器を取る。そう義母からです。
なんでこんなにタイミングよくかかってくるのか。それもいつもこんな状況の時。
そしてこんな時に限り、たいした用でもないのだ。
夫:「大丈夫だよ」
いったい何が大丈夫なんだ?
まるで監視カメラでもついていたような会話をする親子。
不思議だ・・・。
私はまるで獲物と格闘中、邪魔が入り鼻息荒くブルブルいってるライオンのようだ。
直感で子どもの危機をアンテナのごとく感知しているとしか思えない義母。
そう、私の実母も私がこんな大人になっても、危機一発の時は必ずスーパーマンのごとく現れてくれていた。
それが実際だったり、電話だったり。
母とはそういうものだ。
自分が母になり、子どもを愛おしく思う結果がそうさせる。
なので大げんかの末、鼻息ブルブルでも義母の電話には妙に納得させられることもあり、私の格闘は敗れる。
そして私はこんなに体調不良でもムスメは元気に登園。
そういうもの。